【法則の法則】第7回 「ランチェスターの法則①」広域戦では差が拡大_28号

    ランチェスターの法則は英国人のランチェスターが1914年に発表した軍事戦略理論です。
    ランチェスターは戦闘を大別し、二つの法則を考案しました。

    【第一法則】攻撃力=兵力数×武器性能
    【第二法則】攻撃力=兵力数の二乗×武器性能

    第一法則は刀・槍などを使って1対1で攻撃し合う局地戦、接近戦、一騎打ちの場合に
    当てはまります。
    武器(兵士の技能・練度を含む)の性能が同じならば、攻撃力は戦闘員の数に比例すると
    いうものです。

    当然とも思えるこの法則が昨今注目されている理由は第二法則との対比にあります。

    第二法則に当てはまるのは互いにマシンガンやミサイルを持って戦うような広域、遠隔、
    多人数同士の戦いです。
    その場合の攻撃力は兵力の”二乗”に比例するので、広域戦では兵力数の差が想像以上に
    結果に表れてしまうということになります。

    この理論は、日本ではビジネスに応用され日本における「ランチェスター戦略」のベースに
    なっています。
    (つづく)