【雑学】秋の味覚ナンバーワンは?

    秋と言えば、やはり食欲の秋!
    ブドウ、ナシ、カキ、新米、キノコ、たっぷり脂ののったサンマ、里芋でつくった芋煮、新鮮な鮭といくらを使ったはらこめし等々、東北は豊かな秋の味覚がいっぱいです。
    おっと大切な主役を忘れていました。
    Gooランキングにて、サンマ・マツタケをかわして秋の味覚ナンバーワンに輝いた「クリ」をはずすわけにはいきませんね。
    クリは、イネなどの穀物類よりも利用の歴史が古く、他の木の実と同じように採集によって食用にされていました。
    日本では旧石器時代の遺跡から発見される事も多く、あの三内丸山遺跡(今から5500年前から1500年間も栄えていたと言われています)では、なんとクリが栽培されていた痕跡が見つかっています。
    また日本の他にも中国大陸、朝鮮半島、台湾でも古くから栽培されていますが、ヨーロッパにおいても同種のヨーロッパ栗が古代ローマ時代より栽培されていて、木材利用の他にお粥や肉料理のほか、マロングラッセなどのお菓子の材料に使われています。

    日本で栗というとまず名前が挙がるのは丹波栗(京都・兵庫)ですが、世界的には長野県の小布施栗が非常に有名だそうです。
    小布施栗は江戸時代に「徳川三大果」と呼ばれ、甲州のぶどう、紀州のみかんと並んで幕府に献上されていました。
    粒が大きく香りと甘みが強いのが特徴です。
    クリの季節になると、世界中のクリ好きが小布施に集結し、季節限定の栗おこわ、茶巾絞り、モンブラン、さらにクリを裏漉ししてそうめん状にした大人気の生菓子「朱雀」に舌鼓を打つそうです。
    もちろん、丹波、小布施に劣らず東北のクリも絶品。ぜひ今シーズンもおいしい栗ごはんをご自宅でもお楽しみください。

    <雑学の雑学1>
    クリと言えばモンブラン! 高度成長期に生まれ育った私に、イチゴのショートケーキ以外にも「ケーキ」がある、事を教えてくれたのがモンブランでした。
    私は何となく、モンブランは日本で作られたものと思い込んでいましたが、れっきとしたフランス生まれのお菓子で、1907年創業のパリの老舗カフェ「アンジェリーナ」がその元祖と言われています。
    日本では東京・自由が丘の「モンブラン」初代店主・迫田千万億さんが1933年にフランス・シャモニーを旅した時このお菓子に出会い、アンジェリーナから許可を取って作り始めたとの事です。

    <雑学の雑学2>
    「天津甘栗」として売られているのは中国原産のシナグリという種類を煎ったもので、剥きやすく渋皮がとれやすいのが人気の秘密だそうです。

    <雑学の雑学3>
    クリをゆでるときは、皮付きのまま一日水に浸し、ひたひたの水に塩少々で弱火で50分茹で、お湯が冷めてから取り出して剥くと、えぐみがとれておいしいそうですよ。第一やけどしなくてすみますね。