GSユアサのリチウムイオン電池が国際宇宙ステーションに設置

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    2017年1月13日、NASAは、米仏の飛行士2人が船外活動を行い、日本製のバッテリー3個を国際宇宙ステーション(ISS)に設置したと発表しました。このバッテリーはGSユアサ製のリチウムイオン電池で、先月(12月9日)打ち上げに成功した日本の補給船「こうのとり」で宇宙ステーションに運ばれたものです。

    国際宇宙ステーションには巨大な太陽電池が取り付けられていますが、地球の影に入った際には発電できないため、電池から電力を供給しなければいけません。今までは米国製のニッケル水素電池が使われていましたが、老朽化により新しいものに交換する必要が生じ、そこで選ばれたのが日本製GSユアサ テクノロジー社のリチウムイオン電池でした。

    このリチウムイオン電池は、ニッケル水素電池に比べて高いエネルギー密度をもっており、現在と同じ能力を、半分の数の電池(48個から24個)で実現することができます。また寿命が長く、国際宇宙ステーションの運用が終了する2024年まで使い続けることができるそうです。

    宇宙ステーションでは、今後数年かけてさらに18個のバッテリーを設置し、これまで使っていたニッケル水素バッテリーとの交換を終える予定です。ちなみに、宇宙ステーションの主要設備に日本製品が使われるのは今回が初めてとのこと。

    GSユアサ テクノロジー社は特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池を製造しています。

    GSユアサ代理店の当社でもこのニュースは話題になり、私達も大変うれしく思いました。国際的な評価と信頼性の高い製品を扱っていることへの誇りを胸に、今日もお仕事を頑張ろうと思います。

    尚、当日の電池交換船外作業の様子は、YouTubeにてライブ配信されました。8時間にも及ぶ長い動画ですが、ご興味のある方はぜひ以下をご覧になってみてください。


    出典 画像・動画/JAXA | 宇宙航空研究開発機構