祝成功!タフなロケットにはタフなリチウムイオンバッテリー

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    2015年11月24日に三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられたHⅡAロケットの29号機が打ち上げに成功しました。その29号機に搭載されていたのが、GSユアサのグループ会社、GSユアサテクノロジー社製の大容量大型リチウムイオン電池です(三菱重工と共同開発)。ロケット開発を産業としてとらえた場合、今回の成功には大きな意義があります。それは衛星通信大手テレサット社(カナダ)の新型通信衛星を静止軌道に投入するため、初めて海外から受注した純粋な商業打ち上げだったからです。

    地球から見て衛星が常に同じ位置に静止する静止軌道は、赤道の真上にあります。ライバルである欧州のロケットが、打ち上げに適した赤道直下の南米に基地を持っているのに対し、北緯約30度の種子島から打ち上げる日本のロケットは、切り離したあとの衛星と静止軌道のズレが欧州のロケットよりも大きく、そのため衛星側にも軌道修正の装備が必要になり、長い間劣勢に立たされていました。

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    本来は積み込まれる衛星が負担するそれらのエネルギーを、運び屋であるロケット側が仕様と性能を強化して、肩代わりしてあげるのがいわゆる「高度化」と呼ばれるもので、電池もそれに耐えられるタフな品質が要求されました。

    GSユアサは1997年の早い段階からそれまで小型が主流だったリチウムイオン電池の大型化に取り組み、海・陸・空など特殊な環境の分野で高性能、高品質の電池を供給してきました。その実績が評価されて今回の搭載に至ったものです。そして従来比約2倍の容量のリチウムイオン電池が開発されました。GSユアサグループの本拠地は京都府です。下町ロケットならぬ京都ロケットが日本の宇宙開発に大いに貢献することを願っています。
    (※写真は上が「 H-ⅡA ロケット 29 号機[高度化仕様]、 (©JAXA)、下が「H-ⅡA ロケット 29 号機[高度化仕様]用リチウムイオン電池のセルとモジュール」※出典:GSユアサ株式会社

    ミカド電装はGSユアサの代理店です。産業用リチウムイオン電池に関してましては以下をご覧ください。

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