【今月の言葉】第14回「中谷彰宏」_15号

    「最初に、最後の話をする」
    (中谷彰宏)

    人生指南の著作が多い中谷彰宏さん(作家)の言葉です。中谷さんは著書「もう一度会いたくなる人の話し方」で次のように書いています。

    「実は…」と最後に言うなら、それを最初にすることです。「まず最初に」と言うと、この話がどこに行くかわからなくなります。聞き手は核心の話を聞きたいのです。
    (中略)「この人ともっと話をしたい」と思う人は、結論から言ってくれる人です。まわりくどい言い方をしていたら、誰かに紹介してもらってもチャンスはつかめません。

    確かに私達は人に何かを伝えるときに、より効果的に伝えようとして言葉数を増やしたり、相手を「あっと言わせよう」などと思ってお話を引っ張り結論を最後にしがちです。ですがそもそも相手が関心を持ってくれなければお話は聞いてもらえません。その意味でも「一番おいしいところを最初に持ってくる」中谷さんのアドバイスはビジネスの会話でも効果的ですね!
    (笹崎久美子)

    3.今月の雑学
    「節分の豆まきはいつから?」

    2月3日は、節分ですね。
    昔は「煎った大豆」を撒いていましたが、最近はあとで食べる時の衛生面を考えて「殻入り落花生」を撒くご家庭がほとんどではないでしょうか?
    この節分、元々は706年に大晦日の宮中行事として始まった「追儺(ついな)」を起源に持つとされていて、1447年にはもう「鬼は外 福は内」のかけ声が使われていた事が分かっています。 日本人はもう565年間も「鬼は?外」と言い続けていたんですね。

    なぜ豆をまくようになったかについては諸説ありますが、「魔を滅する」から語呂合わせで「魔滅(まめ)」が選ばれるようになったとも言われています(最初は桃の枝だったそうです)。ちなみに、「鬼」がつく名字や地名のご家庭では代々「鬼はうち」のかけ声で豆を撒いているところもあるとか。
    「九鬼水軍」で有名な大名家九鬼氏の領地(京都、兵庫の一部など)でも、殿様に配慮して「鬼はうち」と豆を撒くそうですよ。
     
    子供の頃は楽しかった「年の数」だけ豆を食べる習慣も、年を経る毎に難しくなってきたのは私だけでしょうか?

    雑学の雑学
    1、山形県の豆菓子メーカー「でん六」から販売される節分豆には、「赤塚不二夫の鬼の面」がついていますが、1971年から毎年デザインが違う事をご存知でしたか?
    故赤塚先生が倒れた2004年からは、「フジオプロ」があとを引き継ぎ制作していて、今年の面は「さくら鬼」だそうですよ。
    因みに1977年のみ、山上たつひこ作「がきデカ」のこまわり君なんですよ。