【今月の言葉】第11回「ガート・ボイル(コロンビア・スポーツウェア会長)」_12号

    「ものを尋ねない限り その人は仕事でうまく行くという言う事はない。」
    ガート・ボイル コロンビア・スポーツウェア会長

    アメリカの代表的なアウトドアアパレルメーカーの一つに「コロンビア・スポーツウェア社」があります。
    ガート・ボイル会長は創業者の子女であり、2代目社長の奥さんでしたが、夫の死後会社を引き継ぎ、同社を世界的企業に育て上げました。

    今では誰ともなしに彼女を「マザー」と呼び、同社の象徴的存在になっています。
    実は彼女は釣りで使われるマルチポケットベストの発明者でもあるんです。
    そのときの様子を彼女は公式サイトで次のように語っています「もう40年以上も昔のことです。マルチポケットフィッシングベストは、夫と彼の友人たちのために作ったんです。そう、ミシンを使って手作りで。こんなベストを作ってほしいという、ユーザーの要望を直接聞いてね(笑)。」

    夫の死後、会社売却の危機に遭遇し、彼女が選んだ戦略は「世界企業への拡大」。
    その後もユーザーのニーズに合った様々なアイディアでアウトドア業界に衝撃を与えた彼女はアウトドア界の発明家と呼ばれるまでになりました。
    ヒット商品の発明、会社を世界企業に発展させる過程での経験が、この言葉を生んだのでしょうね。
    そういえば日本にも「聞くは一時の恥、知らぬは一生の損」という言葉がありますね。
    この辺は万国共通と言っても良いようです。