【今月の言葉】第10回「六代目 三遊亭円楽」_11号

    「かけた情けを忘れるのが 本当の情け」
    六代目 三遊亭円楽(発言当時は三遊亭楽太郎)
     
    今や長寿番組「笑点」の看板落語家、「腹黒」キャラでおなじみの円楽師匠ですが、ブレイクのきっかけとなったマラソンの瀬古利彦の物まねを、「古典落語に集中したい」との理由で封印したり、営業上の不始末で破門されそうになった弟子の楽大(現 伊集院光)を自主廃業扱いにして、タレントへの道を残して助けるなど、根は非常にまじめな方だそうです。
    伊集院光さんは一門を外れた今でも会ったときは「師匠」と呼んで直立不動だそうです。
    もし円楽師匠が周りに「あいつは俺が育てた」なんて吹聴していたら、そうはならなかったのでしょうね。
    しかし楽太郎時代、「お金を貸せば本当の友情がわかる」という発言もあり、その辺が「腹黒」キャラにつながってしまうのかもしれませんね。