【法則の法則】Season2「ハッブルの法則」宇宙は膨張している!_40号

    天体写真で知られるM31は、
    かつてはアンドロメダ大星雲と呼ばれていましたが、
    現在ではアンドロメダ銀河と呼ばれています。
    https://goo.gl/BrO6mt

    M31は1920年代に私達の銀河系の外にある
    別の銀河であることがわかったため、
    近年、正確を期して、
    馴染みのある「星雲」よりも、
    次第に「銀河」のほうが使われるようになりました。

    この発見をしたのは、
    アメリカの天文学者ハッブル(1889-1953)です。

    ハッブルはアンドロメダ星雲に属する
    ある星の絶対光度と実視等級の違いから、
    アンドロメダ星雲までの距離が
    銀河系全体の大きさ(3万光年)よりも
    はるかに遠い(90万光年)ことを明らかにしました。
    (現在では230万光年に訂正されています)

    ハッブルは様々な星のスペクトラムを調べているうちに、
    水素やヘリウムなどの存在を示す箇所が
    本来よりも赤色のほうに偏って現れる事に気付きました。
    それが遠い星ほど大きいのです。

    光も音と同じようにドップラー効果があり、
    観測者との距離で周期が変わるため、
    ハッブルは銀河は離れている星ほど
    高速で遠ざかっていると判断し、
    「その速さは私達とその銀河までの距離に比例する」
    とするハッブルの法則を導き出しました。

    これは未来永劫変わらないと思われていた宇宙のイメージを
    根底から覆す大発見となりました。