【法則の法則】第10回 「マーフィーの法則」元々は危機管理の法則_31号

    マーフィーの法則は、
    『洗車し始めると雨が降る』
    『切符を買う時自分の並んだ列がいつも遅い』
    など、誰もが頷ける経験則をユーモラスにまとめたジョーク集です。

    米空軍研究所のエンジニアだったマーフィー大尉が
    ある装置の配線ミスを見つけ
    「失敗する方法があれば、誰かはその方法でやる」と
    担当者をののしって言った言葉が名称の由来です。

    それが軍部内から一般の話題へと広がり、
    やがて経験則集に形を変えて「あるある」感覚満載の
    全米ベストセラー(著者は別人)となりました。

    ですが元々は危機管理や労災予防につながる考え方なので、
    日本でも一部の技術者には知られていました。
    それを盛んに紹介したのは『月刊アスキー』誌です。
    翻訳版もアスキー社から出ています。

    『機械は、動かないことを誰かに見せようとすると、動く』
    『作業台で道具を落とすと、もっともやっかいな場所に転がり込む』
    などは、まさに「あるある」ですよね。