お客様に聞きました⑥ ~株式会社宮城総合給食センター 様~

みかドン ミカどん

ミカド電装商事のお客様をご訪問して、お仕事の内容やエネルギーマネジメントへの取り組みを伺うシリーズの6回目です。今回は当社代表取締役の沢田秀二と編集部が、仙台市宮城野区にある 株式会社宮城総合給食センター様をお訪ねして、小山智弘生産管理部次長にお話を伺いました。

株式会社宮城総合給食センター様は、学校給食、スーパーのデリカ部門・外食産業向けの炊飯事業や、菓子のOEM生産などを手掛ける会社です。

当社のCO2削減ポテンシャル診断を受診された後、宮城県の令和2年度『省エネルギーコスト削減実践支援事業』と環境省の令和2年度『二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金』(CO2削減ポテンシャル診断推進事業の低炭素機器導入事業)に採択され、県と国の補助を得て空調設備の更新と照明のLED化を実現されました。

今回の低炭素機器の導入にあたり、当社では診断事業のほか、補助金申請のコンサルティングを担当させていただきました。

令和2年度省エネルギー・コスト削減実践支援事業 交付決定者(宮城県)
令和2年度 低炭素機器導入事業 採択事業所(1次公募)

学校給食の”ご飯”をつくっている会社です

株式会社宮城野総合給食センター:小山智弘生産管理部次長

編集部 メーンとされている商品やエリアを教えてください。

小山智弘生産管理部次長 仙台市の泉区と宮城野区、それから多賀城市、塩釜市、利府町、七ヶ浜町の、約120校の小中学校向けに学校給食のご飯をつくっています。
当社が提供しているのはご飯(米飯)だけになりますが、1日2万~2万5000食のご飯をここで炊いて、銀色の食缶に入れて各学校に提供しています。

元々は学校給食のパンをつくっていたのが事業の始まりです。段々、国の政策がもっとお米を食べてもらおうという方針に変わってきて、週1回の提供から2回、3回、3.5回と数が増えて今に至り現在では炊飯がメーンになりました。

1日に炊くご飯の量はだいたい5トンです。東北で最大級の炊飯ラインを持っていると思います。といっても学校給食の場合は暖かいご飯を提供しなくてはならないので、あまり離れた地域には納品できません。宮城県内のほかの地域から委託の打診を受けたこともありましたが、ご飯が冷めてしまう距離だったのでお引き受けできなかったこともあります。

スーパーなどに白飯や酢飯も提供しています

編集部 学校給食以外に手掛けているものはありますか?

小山智弘生産管理部次長 当社では東北6県のスーパーに白飯や酢飯も納品しています。スーパーの総菜部門やお魚屋さんのすし飯は店舗で炊いている場合もありますが、実はうちが納めているケースもかなり多いんです。東北6県の皆さんがよくご存じのスーパーAさんとかBさんもうちのご飯です。

編集部 え!そうなんですか!それなら絶対に食べたことあります!酢飯の場合は冷蔵して運ぶのですか?

小山智弘生産管理部次長 いえ、違います。ご飯はやはり人肌に近いものが一番おいしいので。酢飯はうちで製造特許を取っているものがあって、「保鮮しゃり玉」というのですが、保存料を使わないで常温で一か月持つ商品なんです。

編集部 一か月!それはすごいですね。やはり酢の力なのでしょうか?

小山智弘生産管理部次長 それもありますが、製造環境と炊飯技術です。もし菌がついても繁殖しないご飯を開発して特許を取りました。工場内の空気中の菌を全部採取してそれを全部くっつけてみて、本当に繁殖しないかどうか?という気の遠くなるような作業を繰り返してできあがった商品です。ここに現物がありますのでどうぞご覧ください。

常温保存可能な特許商品の「保鮮しゃり玉」は全国チェーンの外食産業に導入

特許を取得した「保鮮しゃり玉」

「保鮮しゃり玉」のPRチラシ

小山智弘生産管理部次長 これが「保鮮しゃり玉」です。すし玉にした状態の製品です。特許の申請を出したのが平成18年で取得が平成23年ですね。そのときは宮城県のササニシキの消費量が段々落ちて来た時期でした。それを何とかしたいということで県を始めいろいろなところからお声がかかって開発しました。
開発に関してはもちろん協力会社も何社かありましたが、今では居酒屋さんとかホテルやブライダル関係の事業者さんに納めています。皆さんがよくご存じの居酒屋チェーンCさんも全部うちですよ。それから大手ファミリーレストランのDさんにも使っていただいています。

沢田 これは常温でいいのですか?

小山智弘生産管理部次長 そうです。そしてロスも少ないです。開けてネタを乗せてすぐに出せますし、半分ずつ開けて使えるので最大ロスしても開封してしまった半パック分の6貫ですね。

小山智弘生産管理部次長より「保鮮しゃり玉」の説明を受ける沢田

沢田 確かに居酒屋さんに寿司を握れる人っていないですね。

小山智弘生産管理部次長 そうなんです。機械を入れるのも大変ですし、白飯は炊けても酢飯って難しいんですよ。従来品で冷凍のシャリもありますがボロボロになりやすくてあまりおいしくないので、そうじゃないものをつくろうと思いました。給食センターでこういった商品をつくっているのは意外に思われることも多いです。
当社はほかに、こことは別な工場で菓子のOEM生産も行っておりまして、現在は学校給食とそれ以外の比率が5対5ぐらいになっています。

エアコンの頻繁な故障と照明のLED化がずっと気になっていました

小山次長のご案内で炊飯ラインを見学。天井のLED照明とエアコンは今回更新された設備です

沢田 大変興味深いお話をありがとうございます。ここからはミカド電装商事のエネルギーマネジメントコンサルティングと補助金活用サポートを受けてみてのご感想をお尋ねしたいです。
編集部 まず、今まで何にお困りだったかお聞かせください。といっても特に困りごとはなかったかもしれませんが。

小山智弘生産管理部次長 いや、困っていました(笑)困っていたのはエアコンの更新と照明のLED化についてです。エアコンはもう17~18年ぐらい経過しているもので頻繁に壊れるんです。当社では工場で酢を扱うので腐食によるトラブルが多く、蒸気も吸い込みますから配管も劣化が早く、修理だけでも年間で数百万かかることもありました。

また照明のほうもLEDは高いので代替製品を模索したりもしました。その後LEDの価格が下がってきたので、いつ導入しようかということで役員さんたちとやりとりは行っていたのですが、補助金活用も視野に入れてそれをやるとなると、なかなかそこまでは手が回らず・・・。

そんな矢先にお付き合いのある銀行さんに御社をご紹介いただきまして、(当社の)専務からも「話をきいてみたらどうだ?」と勧められ、お話を伺うことにしたんです。そうしたら低炭素機器導入事業という補助金があって、エアコンもLEDも場外施設も「すべて補助金が活用できますよ」という提案をもらったので、初めてやってみようという気になり数字の算出をお願いしました。本当にいいタイミングでした。

「うちに任せてください」のひと言が心に響きました

導入時の思いを話す小山次長

編集部 導入に当たって不安に思うことはありましたか?

小山智弘生産管理部次長 それはやっぱり補助金です。申請書類が一番気がかりでした。これまでも色々補助金を活用しましたが、言われたものを出すのに非常に難儀しまして、自分でもよく理解できずに進めるしかなく大変でした。だから本当にどこまでやっていただけるんだろうか?という気持ちはあったんですけど、表さんと菅家さんが親身に何度も連絡をくれて、「任せて大丈夫だな」と思いました。沢田社長にも自ら3回も訪ねていただいて本当に感謝しています。

編集部 不安は解消されたのでしょうか?

小山智弘生産管理部次長 そうですね。今まで補助金の提案で来ていただくのは、表面上の提案と言ったら語弊がありますが、情報だけ流していざやるときには「全部自分で調べて自力で申請してください」という形だったので、そこを「あぁ、もう、うちに任せてください」と言われて、思わずホントですか?って(笑)その言葉がすごく響きました。

沢田 ありがとうございます。そう言っていただくととてもうれしいです。

製造環境が大いに改善、本当にいいことだらけでした

編集部 導入してどうなりましたか?

小山智弘生産管理部次長 製造環境が非常によくなりました。エアコンもしっかりよくなりましたし、LEDの効果もあって電気代も削減されました。目に見えてよくなっていますよ、数字にもはっきり出ています。事前にシミュレーションした金額とは多少の誤差はありますがそれでも満足な結果は出ています。

あとは使い方を工夫するなどこちらの管理も重要ですね。社長も専務もよかったと言っています。タイミング的にもベストでした。本当にいいことだらけでそれしかないです。申請についても、コンサルタントの豊富な知識と的確なアドバイスがあり、あっという間に書類ができちゃったという感じでした(笑)

編集部 最後になりますが、ミカド電装商事に今後期待することは何ですか?

小山智弘生産管理部次長 最新のエネルギー情報をまだまだ知りたいですね。東日本大震災のときにはガスと水はあったんですけど、電気がなくてお米が炊けなかったんですよ。せっかく東京から業者さんが来てくれて炊飯ラインを直してくれたにもかかわらず、電気がないからご飯が炊けず、こんなときに地域に貢献できないという痛恨の思いがありました。

当社は社長が(震災時に)「地域の人にご飯を振舞いたい、水も米もあるから困っている従業員には会社に来てほしい」という人なので、私自身も災害時には地域貢献したいという思いがあり、社長や専務がよく話す「ここで働きたいという会社をつくりたい」という気持ちが非常に強いんです。

みんなのためにできることがやれたら、仕事としては非常にやりがいが出てくるんじゃないかと思っています。そのためにも、太陽光であったり水素であったり、もっともっと情報を提供していただいて、どんなときでも最低限の電源がバックアップできる環境をつくっていきたいです。

沢田 素晴らしいお話ですね。ミカド電装商事でも同じような経験があるのでとても共感できました。このたびは貴重なお話を大変ありがとうございました。


取材先:株式会社宮城総合給食センター 生産管理部次長 小山智弘 様
取材日:2021年4月12日
取材者:ミカド電装商事株式会社 代表取締役 沢田秀二 ミカドONLINE編集部

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