アクセス解析 事業継続の課題を解決Ⅲ 東日本大震災発生そのとき②(BCPの必要性)

事業継続の課題を解決Ⅲ 東日本大震災発生そのとき②(BCPの必要性)

BCPイメージ

ミカド電装商事(株)社長の沢田秀二です。前回は、東日本大震災の発災時と発災初期の行動を書かせていただきました。今回も引き続き発災初期から通常業務に戻るあたりまでの行動をお伝えしたいと思います。(※全記事はこちら

 

未体験の緊急事態で優先順位に非常に悩みました

社員、お客様、そして当社の本分であるインフラへの貢献・・・

週末をはさんで月曜日となると、被害の状況もある程度把握できました。また社員及び社員の家族全員の安否確認がとれたことで一安心することができました。会社として進むべき方向性を決めるために緊急対策会議を開催し、非常用電源を扱う会社としてどうあるべきかを議論しました。

 BCPなどという考え方をしたことが無かったため何を優先すべきかについて非常に悩みましが、家庭の事があり出社できない者、通勤手段が無く出社に著しく時間を要する者、世の中のインフラ復帰に当社が出来る事、しなくてはならない事や通常業務をどう進めるか等々についていろいろな角度から検討をしていきました。

当時考えた優先順位は次の通りです。

①従業員の生活
②インフラの復旧に関わる業務
③お客様の設備復旧に関わる業務
④震災前にご発注頂いていた業務

この優先順位により会社方針、当面の行動を決めました。

①数日間は個人事情による欠勤も公休として認める。(従業員の安心にもつながる)
②出社時間を遅らせ、退社時間を早める時短の実行と、昼休みの延長。
③社用車の通勤利用を許可(但し燃料不足の為、乗合を基本とする)
④仮復旧用のバッテリーを緊急で仕入れ、お客様の要求に対応できる準備を進める。
⑤インフラ設備の復旧を優先し、非常時の高値販売、売り惜しみ等を決して行わないように厳命し、通常状態に戻った時に世間様から見て恥ずかしくない行動を取る事を周知徹底
お金の話は後回しでも良いので、物の確保と出荷、サービス提供を優先する事。

選択と判断の連続。あとになって気が付いたことも

営業開始初日は、こんな感じで思いつく事、想定されることの対応策を決めて業務を進めて、翌日から現場で発生した事象や状況変化に合わせて判断していきました。やはりBCPという概念がなかったので、なにを優先する?業務か各従業員の家庭か?業務でもお得意様優先か?インフラ関連優先か?など、時間が無い中で重要かつ悩ましい選択をいくつもしなくてはなりませんでした。

結果的に、家庭あっての従業員のみなさまであり、従業員のみなさまあっての業務であるとの事から、従業員のみなさまの家庭を第一に考えて、以降は社会貢献順に考えていきました。

事前に用意しておけば、スムーズに出来た事や、その時には気付かずに、後になってこんな対応も出来たといった事も多々ありました。

たとえば、通行規制区間も条件付きで通行できる「緊急通行車両確認証明書」の取得や、倉庫にあるバッテリーを開放して地域の方々にスマホ、モバイルPCへ充電サービスを行うなど、事前に準備出来ていれば、もっとお役に立てたのになと思う事が非常に多かったです。。

とっさの時に素早い行動がとれるようなBCPの必要性をあとからではありますが、強く感じる事となりました。いかがでしたでしょうか?BCPの必要性を感じて頂けましたでしょうか?次回からは、BCPの組立て方についてお伝えさせて頂きます。

乞うご期待。

(沢田秀二)

➡ ➡ Ⅳ BCPの組み立て方①(BCPの基本~発災による事業停止の影響と復帰までの猶予)




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