【雑学】七夕で「たなばた」って読む?

    七月七日は、五節句のひとつ七夕(たなばた)ですね。
    なんでこんな読み方になったのか、ちょっと不思議だったので調べてみました。

    ということで、今回は私も知らなかった七夕のルーツについての雑学です。
    どうやら「七夕」と「たなばた」は元々は別の行事だったようで
    1、元々古代日本には、若い女性が機織(はたおり)小屋にこもって機を織りながら一夜を過ごし、祖先の霊を慰めるという、「たなばたつめ(棚機津女)」という風習があり
    2、そこに中国から、「機織り娘の織女(しょくじょ)星と、牛飼いの牽牛(けんぎゅう)星のカップルがあまりにもお互いに夢中になりすぎ、仕事をしなくなったため、主人の天帝(古代中国の神)の怒りに触れ、恋愛禁止を申し渡された が、年に一度7月7日の晩(七夕)の夜だけは、天の川を渡って会う事を許された。
    というロマンチックな伝説と

    3、それにあやかって女子が針仕事や習字などの上達を願い針をまつったり、短冊に字を書く、乞巧奠(きこうでん)という風習とが日本に渡ってきて、
    4、万葉時代から平安時代にかけて、この3つがうまい具合にミックスされて、
    5、「7月7日の晩に、天の川を眺め、織り姫と彦星を偲びながら、短冊に願い事を書いて、竹飾りに結びつける」七夕(たなばた)という日本独自の風習が生まれた
    ということらしいのです。

    ちなみに東北3大祭りの一つ、「仙台七夕祭り」は第一次大戦後の不景気を憂えた商店街の有志が中心となり、昭和3年、雨の多い7月を避けて、8月6、7、8日に開催されたのがその端緒とされています。さらさらと風に舞う、五色の吹き流しは、織り姫の糸を表しているそうですよ。

    雑学の雑学
    私が見た短冊で一番記憶に残るのは、5歳前後の男の子が書いたとおぼしき
    「新幹線になりたい」でした。
    これ以上ダイレクトな願い事に私は出会った事がありません。