【ヒストリー】02.青緑色でも売れた水銀灯

    水銀灯は1901年に
    米国の発明家 ピーター・クーパー・ヒューイットによって開発されました。
    それは美女もゾンビに見えてしまうような青緑色のランプでしたが、
    光量は当時としては驚くべきものでした。
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    https://homepage-town.jp/mikado-d/reference/201403.html#history

    ヒューイットの水銀灯は演色性が悪いにも関わらず、
    すでに発明されていた白熱灯よりずっと効率が良かったため、
    安価で大量の照明を必要とする工業分野で需要を伸ばし
    大きな成功を収めました。

    水銀灯は写真スタジオでも多用されましたが
    当時は白黒フィルムだったため
    特長的な光の色はあまり問題になりませんでした。

    水銀灯はやがて改良が進み蛍光灯の原型にもなりましたが、
    消費電力や安全性・機能性などで
    現在はLEDランプが主流になりつつあります。

    水銀灯発明の翌年(1902年)、
    ヒューイットは放電管の中で電気が一方向にしか流れない性質を利用し
    水銀整流器も発明しました。

    それは長い間鉄道などで使われてきましたが、
    こちらも半導体の出現で今はほとんど使われていません。

    ちなみに日本電池(現GSユアサ)が水銀灯を扱ってきたのは、
    水銀整流器を使った直流電源装置を
    開発・製造してきた歴史があるからです。
    「照明にも歴史あり」ですね。